座談会 第14回 相澤&蛸谷                  2010年04月30日

相澤 「こんにちは。今回、ゲストは毎度お馴染み蛸谷さんをお迎えしてます。お疲れさま。
    さて、今回少し変わった趣向をとのことで。今回の芝居の宣伝を聞かせてもらおうじゃないかと。 
    次の『ハコニワムスメ』みどころは?」

蛸谷 「やっぱりオムニバス形式なところですかね。
    相変わらず役者は少ないですが、いろんなキャラクターが出てくるので
    楽しんでいただけると思います。」

相澤 「早替えひぃひぃいってる?」

蛸谷 「ひぃひぃどころじゃないですよ!でもその分見応えは出るのではないかと思います。」

相澤 「あはは(笑)華やかさは前作に比べてかなりあると思います。
    演出も派手に派手にこだわってきたからさ。
    作品の内容自体はどうですか?観客としてこの作品を見たらどう感じると思う?」

蛸谷 「誰かを認めたり好きになったりするのって素敵なことだなって思うかな。
というか、思ってほしいです。人と向き合うことでしか見つからないものってやっぱりあるでしょ?」

相澤 「あるある。やっぱり人がいないと寂しいっすからね。」

蛸谷 「そういうのを改めて感じてほしいなって思います。
    それだけのものを作らなければいけないのでかなり実力が問われますが。」

相澤 「今回さ、実際にあった事件をモチーフにしてるわけなんですが、
    この事件の印象を聞かせてもらえますか?」

蛸谷 「東電OL殺人事件だね。
    詳しく知ったのは今回の稽古が始まってからだったんだけど、一言で言うなら壮絶。
    当時はたくさんの女性が共感したみたいだけど、私にはわからないかもなって思いました。」

相澤 「俺は大学時代読めと言われたからなぁ。やっぱり共感はしないか(笑)
    たこやはしないだろうな(笑)」

蛸谷 「そうかな?(笑)
    女性の価値や価値観に変化があった時代だからこそなのかもなぁって思います。」

相澤 「いや、今だって同じじゃない?(笑)」

蛸谷 「ん〜。でも今なら娼婦じゃない別のツールがあるんじゃないかな。」

相澤 「例えば?」

蛸谷 「あ〜でもこの事件は特別か。
    彼女はお父さんも働いてた自分の会社にこだわりがあっただろうしね。」

相澤 「納得しちゃった(笑)」

蛸谷 「でもやっぱり当時ほど共感する女性はいないんじゃないかなぁ。選択肢も増えてるし。
    それともこれは共感しない人間の意見かな。直樹はどう思うの?」

相澤 「いや、共感した理由によるんじゃない?
    やっぱりそれが『コンプレックスからくる何か』とかならまだ根強いだろうし。」

蛸谷 「そうか。私は当時被害者の女性が共感をよんだのって
    『自分の価値』を試したからなのかと思った。」

相澤 「うーん、そんな考え方もあるかもね。」

蛸谷 「まぁ、人それぞれ自分に重なるところで共感したんだろうから、一概には言えませんが。」

相澤 「何より何故売春してたか自体がわからないからさ。」

蛸谷 「だからこそ注目されたんだろうね。公演の前に、きちんとご挨拶に行かないとね。」

相澤 「そうですね、やっぱりインスパイア頂いてるわけだもんね。渋谷にいきましょうか。
    たこや的には渋谷族なら金属バット少年の方が気にはなる?」

蛸谷 「金属バットで両親殴り殺しちゃった青年ね。でも彼にはあまり感情移入はしないかな。
    同情の余地もないし(笑)」

相澤 「あなた勉学が思うようにはかどらない人の気持ちがわからないからな(笑)」

蛸谷 「正直本当にわからないです(笑)勉強はやった分だけきちんと身に付くものですから!」

相澤 「ふん!(笑)」

蛸谷 「あはは(笑)でもバットで殴り殺すって相当の殺意がないとできないからね。
    彼には彼の理由と過程があったってことは忘れないで取り組みたいです。」

相澤 「誰かの目で世界を見ると絶対変わって見えるもんな。」

蛸谷 「そうなんだよね。役者である以前に、人間として、多角的に見ることは忘れたくないです。
    なにより興味深いよね。」

相澤 「てなわけでね。つらつら語ったんですが、まとめてもらいましょっか(笑)」

蛸谷 「はい。今回の作品は実際にあった事件をモチーフに創られています。
    いろんな目線のいろんな角度で楽しんでください!」

相澤 「はい。僕らも力いっぱい駆けぬけるんでね。ぜひ。では今日はこのへんで。」

蛸谷 「ありがとうござましたー。」

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